サヨナライツカ

2004年7月31日 読書
☆をりさんへ捧げます・・☆



サヨナライツカ


いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない

孤独はもっとも裏切ることのない友達の一人だと思うほうがよい

愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある

どんなに愛されても幸福を信じてはならない

どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない

愛なんか季節のようなもの

ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの

愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ


サヨナライツカ


永遠の幸福なんてないように

永遠の不幸もない

いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる

人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと

愛したことを思い出すヒトとにわかれる

私はきっと愛したことを思い出す




この本はある男の子から貸してもらって読んだ。
今から3年半くらい前。
年下の彼は就職してまだ間もなく、いろんなことに焦っていた。

「先輩にすごく本の好きな人がいて、勧められたんだ。すごく切ないよ、読んでみて」と貸してくれた。

彼は私が秘書をする前に勤めていた会社に勤めていた。
華やかなイメージと現実の業務のギャップにもがいていた。
そんな彼と出会い、その日のうちにそういう関係を持ってしまった。

自分に嫌気がさした。
会ったその日に。しかもまだ会って6時間くらいしか経ってない人と。

でもこの本を私に読ませようとした彼を悪くは思えなかった。
本にはこんなパワーもあるんだね。
彼への感情がたかぶっていく自分に驚いた。

結局、彼とはその後3回くらいデートするだけに終わったが、今でも甘酸っぱい思い出だ。

そしてこの本を自分のために買った。
この中には、彼が今でもいてる、そんな気がする。
胸がぎゅっと締めつけられる。

私もきっと愛したことを思い出すだろう・・

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索